2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧
『おんなの細道 濡れた海峡』は、ボクと島子が汽車に乗っているところから始まります。これから島子の旦那、社長のところに行こうとしているのですが、島子は「どうすんのよ」とボクに尋ねる。そうして「あんた殺されるかもしれないよ」とボクに言うわけです…
(以下の文章は、今年の5月に映画美学校の授業で話したことをメモをもとに再現したもの。週一のペースで四回くらい連載する予定です。なお、テキストには「月刊シナリオ」1980年5月号に掲載されたシナリオを使っています) 『おんなの細道 濡れた海峡』(…
来週あたり、ブログを再開しようと思うのですが、その前に5月23日のコメント欄を本文に再録しておくことにします。演出や演技をめぐってなかなか興味深い議論が展開されているのですが、一体、この議論はいつまで続くのか……それは誰にも分かりません。(井…
<『バオバブのけじめ』あらすじ> 大学生の和夫は東京で一人暮らし、そこに高校生の弟洋と父政義が田舎からやってきた。失踪した和夫たちの母親を探すためだ。三人は神奈川の海岸沿いに向かうが、叔父の目撃談だけで他にたいした手掛かりもなく、政義は息子…
<『底無』あらすじ> 塾講師の田辺は、平山という生徒がイジメを受けているのではないかと疑う。平山が隠し持っていたナイフを偶然手に入れた田辺は、事の真相を確かめるため平山の家に行く。だが平山は平然と田辺にナイフを譲ると言う。 ―――小嶋くんは大工…
<『水の睡り』あらすじ> それまで暮らした家からアパートに引っ越した義男は、音信不通だった姉、陽子と再会し、共に暮らし始める。穏やかな生活が始まるかに見えたが、義男は悪夢に襲われるようになり、二人は過去の記憶が眠る、川の上流へと向かう。 大…
大工原:しかし、4本並べてみると、中矢くんの作品の異質さは際立つね。ともすりゃ、他の3作品は区別がつかなくなっちゃうから(笑)。 ―――選考のときには、そういった作品のバランスというのも重視されるのでしょうか? 大工原:最後の1本にどれを選ぼうか…
<『out of our tree』あらすじ> 孤独な男の子、彼を殺そうとする母親、催眠術に囚われた少女、ヒロインを探す二人の映画青年、そして彼らを監視する謎の男…互いに互いを探し、互いに互いを見失いながら、彼らは光の中をさまよっていく。 大工原:選考につ…
昨日、8期の中矢名男人くんから(『out of our tree』の監督)「1stCut ver.2005のサイトの更新が事情により大幅に遅れているので、掲載予定だったインタビューを載せてほしい」とのメールが来ました。 というわけで、3週間ほどこのブログは…
ついでに在庫処分をもう一つ。『よろこび』『黒アゲハ教授』『犬を撃つ』の作品評(http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20060521/p1)の続きとして書いた『集い』(遠山智子)の作品評を再録しておきます。 その前にパンフレットに載ったあらすじと監督コメン…
今日6月1日の上映作品は『世界は彼女のためにある』(保坂大輔)と『モリムラ』(村山圭吾)の2本です。 昨年の7期1stCutのパンフレットに書いた『モリムラ』の解説が出てきたので、再録しておきます。 (『モリムラ』に関する情報はこちら。 http…
『みつかるまで』、『赤猫』、『INAZUMA 稲妻』は、いかがでしたでしょうか? ご感想、お待ちしています。 さて、1stCutですが、このあと6月9日(金)まで続きます。 というより、今までのは前座のプログラム、これからが本番です。 2005…