2014-01-01から1年間の記事一覧
<緊縛ものと新人女優:1977−1984> 1970年代半ば、新東宝興業は小森白『日本拷問刑罰史』(64)のようなヒット作を求め、若松孝二、山本晋也らに拷問ものを発注していた。同じ注文は渡辺のところにも来たが、拷問ものが生理的に苦手な渡辺は廓の女たちの悲…
1931年3月19日東京生まれ。1950年、早稲田大学文学部演劇科に入学。その後、八田元夫演出研究所に入り、演出を学ぶ。テレビドラマの俳優、シナリオライター、教育映画・テレビ映画の助監督などを経て、1964年、ピンク映画界へ。1965年に『あばずれ』で監督…
YouTubeに『渡辺護、『好色花でんしゃ』を語る』(15分)をアップしました。 映画美学校アクターズコース生主催の上映会でのトーク(2012年12月8日)の記録。 演技と演出の関係について語っています。
(渡辺護が助監督としてついた南部泰三『殺された女』(64)の現場の写真) 第7部『渡辺護が語る自作解説 緊縛ものを撮る(三) 権力者の肖像』(30分) 第7部で主に話題となる作品は日野繭子主演の『聖処女縛り』(79)。渡辺護によれば、『谷ナオミ 縛る…
(以下の文章は2013年10月8日の試写のときに配布したものです) 「渡辺護自伝的ドキュメンタリー(全10部)」の第3部〜第6部は自作解説篇になる。 自作解説篇は渡辺護監督作品とのセット上映を前提としている(たとえば、『おんな地獄唄 尺八弁天』(70)…
(以下の文章は、2014年1月2日に渡辺護公式サイトに掲載したものです) 2013年12月24日、渡辺護監督が82才で亡くなりました。 10月に新作を撮る話が来て、周囲の人々に「面白い映画を撮ってみせるよ!」と宣言していたのですが、11月2日に外出先で倒れ、…