朝倉加葉子『ハートに火をつけて』(9月2日(日)Dプログラム(17:30〜))

『ハートに火をつけて』
(2007/DV/30分)
監督・脚本:朝倉加葉子(8期フィクション高等科修了)

出演:渋谷拓生/岸勇亮/小松美月/内木英二

スタッフ:
撮影/新藤直人 甲斐靖人 小原悠人  
照明/川村清人 松浦直博 森内健介
録音/高島良太 豊嶋晃子 黄永昌
美術/山下知恵 永志純子 元林秀和 高橋美帆 高橋弥生
音楽/奥田純
演出/四方隆夫 栩兼拓磨
制作/畑有紗 齋藤涼平
(『ハートに火をつけて』は映画美学校映画祭(9月2日(日)Dプログラム・17:30〜)で上映されます)


ストーリー
片田舎に転属になった刑事の萩原。ある兄妹と知り合っていくうちに息をひそめている秘密が近づいてくる。


監督コメント
高等科シナリオ選考を経て、製作資金を与えてもらった本作には、提出時50分程度だったシナリオを「30分にまとめること」という異例の条件がついた。4割減だ。おお。帰宅し、ひとまず寝返りを打つ。おおおおおおおおおお。
一番初めは『爆発』という仮題だったシナリオは、オカルトでありSFを匂わせるサスペンスを流麗なドラマで描くものであれ、ボガーン!!と思って書いたものだった。また、自分が近年見かけた、Jホラーの看板を盗んだだけのような映画や、恥らい無く同世代感を強要するのが目的になってしまっているような映画達への怒りもあった。
さてと。予算よりも尺の問題でSFはやめる。流麗さは己の技能の問題なので神のみぞ知ることとする。Jホラーは先人もオバケも怖いから最初から触らないことにしてある。同世代感は一周回って取り入れて別の提示をしようと思ったが、その行為自体が馬鹿馬鹿しくなってやめた。結果、30分をサスペンスとドラマで組むオカルトの形、が目指す所のものとなった。
編集も終わった。今の自分にしては上出来かもしれない。ポジティブ・シンキングと水平思考は人生の命綱ですからね。また次も映画を撮りたいと思う。
ボガーンは初稿から紆余曲折ありながらも形を変えて残り続けた。皆から死ぬから止めろと言われたが、結局死なないやり方で思うようにすませられた。関わってくれた全ての人達に深く深く感謝する。本当にありがとう。いろんな人に見てほしいです。よろしくお願いします。