2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

映画美学校セレクション

6月16日(土)から29日(金)まで、渋谷のユーロスペースで映画美学校製作の作品が上映されます(21:00開映)。 詳しい情報はこちらをどうぞ。 http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=90 (プロジェクトINAZUMA関連の作品としては、西山洋市『死なば諸…

『明治侠客伝 三代目襲名』2(三島裕二)

さて次に藤純子の行動のあり方について見てみよう。映画の中で藤純子は娼妓として登場する。彼女は星野と共に木屋辰組を陥れようと画策する唐沢という男に気に入られて身請けされようとしているのだが、劇中に何度か登場する「売りもん、買いもん」とう台詞…

『明治侠客伝 三代目襲名』1(三島裕二)

この映画のラスト、鶴田浩二は組の敵である星野組の元に単身乗り込む。星野組に入るなり、鶴田は星野を日本刀で一突きにする。近くにいた唐沢(鶴田にとっては恋敵である)が身の危険を感じて逃げ出す。必死の形相で逃げる唐沢が、後ろを振り返るとそこには…

東京での上映、終了しました。

プロジェクトINAZUMA作品集の東京での上映は終了しました。 ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。 (パンフレットは映画美学校にて販売しております)

舞台挨拶・トークショー

舞台挨拶・トークショーの予定は次のようになっています。 (舞台挨拶は上映前、トークショーは上映後に行います) 2日(土)舞台挨拶 『INAZUMA稲妻』宮田亜紀・松蔭浩之・布川恵太・西山洋市 3日(日)舞台挨拶 『みつかるまで』水橋研二・常本琢招 『寝…

プロジェクトINAZUMA 1st harvest

6月2日(土)から15日(金)までシネマアートン下北沢で、 『INAZUMA 稲妻』(西山洋市)、『赤猫』(大工原正樹)、『みつかるまで』(常本琢招)、『寝耳に水』(井川耕一郎)の四本がレイトショー公開されます(20:30開映)。 上映に関する詳しい情報はプ…

更新情報

<演出について考える>「大工原正樹の返信2」(大工原正樹)(6月11日) NEW!「大工原正樹の返信1」(大工原正樹)(6月11日) NEW!「井川耕一郎への返信(その2・「1カット1シーン」という考え方について)」(西山洋市)(6月6日)「井川耕一郎…

大工原正樹の返信2(大工原正樹)

(2)『未亡人誘惑下宿』の岩崎静子にはどのような演出をしたのか? (4)キャスティングについてどう考えているか? なんとも漠然とした話なのですが、岩崎静子の警戒心を解くことが大事だと思っていたような記憶があります。彼女は芝居をするのも初めて…

大工原正樹の返信1(大工原正樹)

『風俗の穴場』や『未亡人誘惑下宿』を撮ったのはもう10年も前ですから、必ずしも今現在演出について考えていることに沿った話にはならないかもしれませんが、なるべく正直に、思い出したまま書いてみます*1。 (1)『風俗の穴場』の石川萌にはどのような…

6月9日の舞台挨拶

(左から、和田、長宗我部陽子さん、山崎和如さん、山之内菜穂子さん、井川、常本)

鎮西尚一『パンツの穴 キラキラ星みつけた!』(井川耕一郎)

鎮西尚一の代表作。「河童みたいな俺だけど」だとか「水陸歌合戦」だとか「ジャングル娘」だとか、タイトルからして人を食った劇中歌が申し分なくいい。こんな歌、人間がうまく歌えるはずがないではないか。 だが、役者たちはそれらを半ば途方に暮れながらも…

『カポネ大いに泣く』(鎮西尚一)

鈴木清順の『カポネ大いに泣く』はオープニングからして、実にワンダフルな映画だ。あの昔のニューズリールに映っている遊園地のグルグル回る円盤や飛行機の曲乗りは、まったく純粋に無意味な運動であるところが、すばらしい。『カポネ大いに泣く』のワンダ…

11日(月)のトークショーのゲストは……

6月11日(月)のトークショーのゲストは、『寝耳に水』に出演した長宗我部陽子さんと、映画監督の鎮西尚一さんです。 鎮西尚一監督のプロフィールなどは以下のとおりです。 <新・日本作家主義列伝VOL.7 映画100年記念火星番外地篇 鎮西尚一特集(1995年5…

[西山洋市]井川耕一郎への返信(その2・「1カット1シーン」という考え方について)(西山洋市)

映画は、ある一連の場面をいくつかのカットに分けて、その一つ一つのカットをバラバラに(通常、一台のカメラで)、ことによると前後の順番も無視して撮影しますね。それを編集によって、さも一連の出来事が繋がれたカットの順番に時間的にも連続して撮影さ…

井川耕一郎への返信(その1)(西山洋市)

返事が遅れてすみません*1。 僕は記憶力がよくないので、昔のことを思い出し思い出ししているうちに時間が過ぎてしまいました。とりあえず、思い出したことだけです。 8mmで自主製作映画を撮っていたときの出演者は友人や知人や知人のまた知人をちょっと…

大工原正樹への手紙(2)(井川耕一郎)

さて、そこで大工原さんの場合ですが――(ずいぶんと回り道をしてしまいました)。 大工原さんはこのブログに自作解説をいくつか書いていますが、それらを読みなおしていてひどく気になったものがあるのです。監督デビュー作の『六本木隷嬢クラブ』に出演した…

大工原正樹への手紙(1)(井川耕一郎)

大工原さんへ 大工原さんにも演出についていろいろと尋ねたいことがあるのですが、ちょっと回り道をして万田さんの話からしてみたいと思います。たぶん、そうした方がこれを読む他のひとたちにとっても親切なんじゃないかな、と思ったからですが、さて、分か…

初日舞台挨拶

(右から、大工原、西山、布川恵太さん、松蔭浩之さん、宮田亜紀さん) 6月2日から、プロジェクトINAZUMAのレイトショー公開が始まりました。 2日、3日と満席でした。ご来場いただいた皆様、ありがとうございます。

プロジェクトINAZUMA 1st harvest

6月2日(土)から15日(金)までシネマアートン下北沢で、 『INAZUMA 稲妻』(西山洋市)、『赤猫』(大工原正樹)、『みつかるまで』(常本琢招)、『寝耳に水』(井川耕一郎)の四本がレイトショー公開されます(20:30開映)。 上映に関する詳しい情報はプ…