2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

同期のピンク桜―追悼 野上正義―(渡辺護)

(この追悼文は『映画芸術』2011年春号に載ったものです) 荒木太郎からの電話でガミの死を知る。 野上正義のことは、ガミ、ガミちゃん、と呼んでいた。 ガミは若松孝二の『鉛の墓標』でピンク初主演、同じ頃、俺も『あばずれ』で初監督。ガミと俺は同期のピ…

何が難しいことだって ピンク監督の弁(渡辺護)

(このエッセイは、『映画芸術』1970年11月号に載ったものです) 男のオチンチンを立たせっぱなしにすることは、難しいことだ。社会の風俗現象の変化とともに、そのオチンチンの立ち具合も変化するものであって、やたら、脱がせ、やたら、アソコを見せりゃい…

渡辺護、2012年の日本映画をふりかえる

映画の話をすると、「監督、そんなのまで見てるんですか?」と言われるけど、そうじゃないと、娯楽映画の監督はできないんだよ。 『ヘルタースケルター』(監督:蜷川実花)、見に行ったよ。監督が蜷川幸雄の娘だろ。おれがテレビ役者でいい役やってた頃、蜷…