2007-03-10から1日間の記事一覧

神代辰巳論5・6(井川耕一郎)

5 神代の後期の映画では、気がつくと日常生活の中に幽霊が存在している。そうした幽霊の中で、とりわけ興味深いのは子どもの幽霊だろう。 『恋文』(85)の冒頭で、萩原健一は家の窓にマニキュアで絵を描いている。やがて倍賞美津子が家に戻り、ショーケン…