8ミリを、上映します(3月15日(木)20:30〜・シネマアートン下北沢)

西山や私(井川)が大学時代に所属していた早稲田大学シネマ研究会。
そのシネ研のときの仲間・飯塚裕之と七里圭から次のような上映会の案内が届きました。


8ミリを、上映します。
御興味のある方は、お越し下さいませ。


消えゆく8ミリフィルム文化を後世に伝えるための連続上映企画?第一弾


〜昔の恥は今こそ恥〜
封印された幻のフィルムを発掘!!一夜限りの特別上映!!
“よせばいいのに”
日時:3月15日(木)20時30分開映(23時終映予定)
会場:シネマアートン下北沢
(地図:http://www.cinekita.co.jp/kannai_ac.html

    
第1部
『くずれてサンバ』(1981・60分) 監督:高城千昭


         <休憩(10分)>


第2部
『湖底灯』(1985・42分) 監督:飯塚裕之
『時を駆ける症状』(1984・24分) 監督:七里圭
『砂鏡』(1986・11分) 監督:飯塚裕之


その昔、まだ家庭用ビデオなど普及していない頃、映画が好きで根の暗い若者たちはみな、
8ミリカメラを手に、自分なりの「映画なるもの」を作ろうと試みておりました。
今となっては思い出したくない、若気の至りの数々。穴があったら入りたい。考えただけで顔から火が吹き出そう。
そんなものをなぜ今、我々は公衆の面前にわざわざ晒そうというのか?
わかりません。自分で自分たちの行動が、全くわかりません。強いて動機を言うならば、「手の込んだ意地悪」でしょうか。
過日たまたま、長らく行方不明とされていた高城千昭氏の代表作(オリジナルプリント)を七里圭氏が隠し持っていることが判明したため、『これを今、知人同僚の前で上映してやったら、さぞや悶え苦しんでやめてくれと叫ぶであろう』という意地悪心が芽生え、
それがいつのまにか、どうせやるならお前の恥も晒せ、だったらお前もだ、というような内ゲバスパイラルに陥った結果、
こういう次第になりましたわけで、ございます。
8ミリはネガも無く、プリントはこの世にたった一本しかありません。四半世紀もの時を経て劣化も激しく、
それを映写機にかけるということは、まさに損傷覚悟の、これが最後になるかもしれないという、本当に、貴重な機会となります。
2007年。8ミリフィルムもいよいよ生産終了というこの年に、あらためて過去の罪を見つめ直そうというこの催しは、
みなさまにとっても、いろいろな意味でのお楽しみを御提供できるかな、などとも、少しだけ思います。
飯塚 拝


会場費は御来場のみなさまのカンパ(お一人様500円)でまかなわれております。よろしくお願いいたします。
七里 拝


七里圭の『時を駆ける症状』は、1985年のぴあフェルムフェスティバル入選作*1
『くずれてサンバ』は、1982年のぴあフィルムフェスティバル入選作『どてらワルツ'81』*2を撮った高城千昭の作品。傑作です。
『湖底灯』『砂鏡』は、高校時代から実験的な映画を撮っていた飯塚裕之*3の作品。
たしか『砂鏡』には、8ミリカメラのファインダーをレンズにして撮影した不思議な映像がいくつも入っていたはずです。
どの作品も必見です。