2007-09-10から1日間の記事一覧
一九六九年、沖島勲は『ニュー・ジャック・アンド・ヴェティ』を撮って監督デビューする。結婚式の打ち合わせのために山奥の別荘に集まった人たちが最後に乱交してしまうというこの傑作コメディにも、漂着物のような人物が登場する。新郎の母・きくがそうだ…
沖島勲が足立正生と共同で書いた『性犯罪』(監督・若松孝二)のシナリオには、読んでいてどうにもひっかかる部分がある。主人公の伊丹(吉沢健)が海辺で子づれの女に声をかけるあたりからの一連の場面がそうだ。 伊丹、夫人と話しながら、足元の砂をつまん…