2008-10-30から1日間の記事一覧

渡辺護、伊藤大輔を語る(3)−『薄桜記』、『御誂次郎吉格子』、『下郎の首』など−

そう言えば、『鞍馬天狗(横浜に現る)』に出てくる木の札は、造船所の通用門の手形なんだよ。そこに原健作演じる小原が爪で重要なメッセージを書いてるんだけど、これが木目や文字にじゃまされて読めない。 ところが、その爪で書いたメッセージが読める女が…

渡辺護、伊藤大輔を語る(2)−『雪之丞変化』と『鞍馬天狗』−

そりゃあ、『王将』は伊藤さんの代表作だ。ベスト10を選ぶとなったら、入れなくちゃいけない。でも、おれが好きな伊藤大輔は、名作を撮る伊藤大輔じゃないんだ。 同じバンツマ(阪東妻三郎)主演なら、『王将』より『おぼろ駕籠』や『大江戸五人男』の方にお…

渡辺護、伊藤大輔を語る(1)−渡辺護が選ぶ伊藤大輔ベスト10−

(このインタビューは、2004年に公開された渡辺護監督作品『片目だけの恋』の宣伝サイトに掲載されたものです。 現在、フィルムセンターで「生誕110年 スターと監督 大河内傳次郎と伊藤大輔」という特集上映が行われていますが、どの作品を見にいったらいい…