2008-01-01から1年間の記事一覧

『狂気の海』公開カップリング企画・高橋洋セレクション“12+1”(ダズン・プラス・ワン)の大作戦!

高橋洋の『狂気の海』が、6月28日(土)から7月11日(金)まで渋谷のユーロスペースでレイトショー公開されるそうです。 カップリング作品の中には、このブログで紹介した自主映画が入っているとのこと。 詳細は以下のとおりです。 『狂気の海』公開カップ…

更新情報

『アカイヒト』と遠山智子の思い出(井川) new!『アカイヒト』について(3)(遠山智子) new!『アカイヒト』について(2)(遠山智子) new!長島良江『さらば、愛しき女よ』について(万田邦敏) new!『アカイヒト』について(1)(遠山智子)『YESMAN …

上映情報

常本琢招の8mm映画『にっぽにーず・がーる』がフィルムセンターで上映されます(7月4日(金)18時、7月17日(木)14時)。 詳しくは、こちらをどうぞ。常本琢招の監督デビュー作『制服本番 おしえて!』、7月11日(金)から中部で上映(名古屋南映など)

もう一生忘れられない?!珍品映画大勉強会(7月5日(土)13:45〜・映画美学校第二試写室)

アニメーション作家の新谷尚之さんから上映会のお知らせが届きました。 ひっそり、こっそり、告知します。 「もう一生忘れられない?!珍品映画大勉強会」です。 日時:2008年 7月5日(土) 13:30開場 13:45から解説あり 場所:東京都中央区京橋3-1-2 片倉ビ…

長島良江『さらば、愛しき女よ』について(万田邦敏)

風呂場に二人の女性がいる。ひとりは洗い場に置かれた椅子に腰掛け、上半身を屈めて水の張っていない空のバスタブに首を突っ込んでいる。もうひとりはその女の後ろに覆いかぶさるようにして立ち、女の髪をシャワーですすいでいる。二人とも着衣のまま。その…

『さらば、愛しき女よ』

2006年/10分/DV監督:長島良江 スタッフ:隅達昭、千田一恵、橋詰和幸 出演:粟津慶子、長島良江、小出豊 <あらすじ> 姉は足の不自由な妹の世話をし、妹は姉を気遣う。穏やかに見えたその生活は、きっかけさえあれば崩れる危うい均衡の上に成り立っていた…

『アカイヒト』について(3)(遠山智子)

井川さんから質問をいただきました。『亀の歯』『巣』『アカイヒト』の三作品には、どれも兄と妹が登場し、さらに妹は死んでしまうか、死病にとり憑かれている、という共通する設定がある。なぜその設定を繰り返すのか、そのこだわりは何なのか、宮沢賢治の…

『アカイヒト』について(2)(遠山智子)

『アカイヒト』に関する前の文章に対し、井川さんから3つの質問をいただきました。以下、その返答です。 なぜ8mm・白黒で撮ろうと思ったのか、いま思い出す限りでは、いままでやったことがないことをやってみたかったから、だと思います。ですので、シナリ…

『アカイヒト』について(1)(遠山智子)

『アカイヒト』は、美学校映画祭スカラシップ作品として製作されました。 制作は植岡喜晴氏にお願いしました。ただ、この作品が結果的に予算オーバーし、ほぼ自主製作となったことは、制作が植岡さんであったこととは無関係です。スタッフは、美学校2期の数…

『アカイヒト』

2004年/62分/8mm→DV 映画美学校映画祭スカラシップ作品監督:遠山智子 撮影:大城宏之 美術:黒川通利出演:山崎和如、久代真喜、隅達昭、小水一男 <あらすじ> 昏睡の続く妹、園(ソノ)を捨てるために“世界”へやって来た兄、九地(クチ)。とある宿で、二人は…

松村浩行『YESMAN / NOMAN / MORE YESMAN』と粟津慶子『犬情』について(井川耕一郎)

(以下の文章は、『映画芸術』第402号からの再録です) 「2002年度日本映画ベストテン&ワーストテン選評」(井川耕一郎) (1)『YESMAN / NOMAN / MORE YESMAN』(松村浩行) (2)『犬情』(粟津慶子) (3)『人コロシの穴』(池田千尋) (4)『カ…

『YESMAN / NOMAN / MORE YESMAN』について(contre champ)

「何よりも重要な学習は了解すること」だと語られている通り、私たちもこの作品に対して「間違った早のみこみ」をしないように充分気をつけなければならない。それには最後までしっかりと目を開き、耳を傾けなければならない。この映画に教訓があるならば、…

『YESMAN / NOMAN / MORE YESMAN』

2002 / DV / 4:3 / 70mins CAST Felix Owusu(教師)/永野雄太(少年)/ 凌雲鳳(母親)/Pol Malo (弟子)/ Edriss Alexis (弟子)/ Alfredo Afonso Ferreira (弟子)/ Jana Ulbrich(女の子の声)/ Raimund Reppich(男の子の声) STAFF 監督: …

上映情報(常本琢招『制服本番 おしえて!』、渡辺護『喪服の未亡人 ほしいの…』)

常本琢招の監督デビュー作『制服本番 おしえて!』が『不毛な制服 恥ずかしい半熟』というタイトルで、尼崎パレスで6月27日(金)から7月3日(木)まで上映されるそうです。 また、7月11日(金)から中部でも上映されるとのことです(名古屋南映、刈谷大黒…

シネマアートン下北沢

昨年、プロジェクトINAZUMAの上映でお世話になったシネマアートン下北沢。 そのシネマアートン下北沢が昨夜のレイトショーをもって閉館したと聞き、驚いています。 過去の名作を上映する一方で、自主製作の映画を積極的に取り上げる岩本光弘さんたちの姿勢は…

渡辺護、『喪服の未亡人 ほしいの…』について語る。

1.やるならピンク映画だ ある日、国映のおねえ(朝倉大介こと佐藤啓子)から電話がかかってきた。「ナベさん、元気? 映画撮らないと、体によくないよ」 おれも、次にやるならピンク映画だ、と思ってたときだったからね。井川耕一郎にシナリオを頼んだ。 …

渡辺護『喪服の未亡人 ほしいの…』

渡辺護監督の新作『喪服の未亡人 ほしいの…』が、関西で上映されるとのことです。 7月12日(土)〜18日(金):テアトルA&P、タナベ国際 7月26日(土)〜:福原国際東映 上映館などに関する詳しい情報は以下のサイトを御覧下さい。 PG−Web−Site http://…

常本琢招の監督デビュー作『制服本番 おしえて!』改題再公開

常本琢招の監督デビュー作『制服本番 おしえて!』が、『不毛な制服 恥ずかしい半熟』というタイトルで再公開されているとのこと。 関西では、尼崎パレスで6月27日(金)から7月3日(木)まで上映されるそうです。 また、7月11日(金)から中部でも上映さ…

CO2 in TOKYO上映作品について

西尾孔志『おちょんちゃんの愛と冒険と革命』(5月19日(月)上映)西尾孔志『おちょんちゃんの愛と冒険と革命』と松村浩行『TOCHKA』について(井川耕一郎) 小出豊『お城が見える』(5月21日(水)上映)杉田協士『河の恋人』と小出豊『お城が見える』に…

CO2 in TOKYO(5月17日(土)〜23日(金)・池袋シネマ・ロサ)

大阪のインディーズ映画祭CO2(シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビジョン)。 そのCO2の受賞作品、助成作品などが、東京の池袋シネマ・ロサでレイトショー公開されるそうです(5月17日(土)〜23日(金)・連日21:00〜)。 上映に関する詳しい…

西尾孔志『おちょんちゃんの愛と冒険と革命』と松村浩行『TOCHKA』(トーチカ)について(井川耕一郎)

(以下の文章は、『映画芸術』第422号からの再録です) 「2007年日本映画ベストテン&ワーストテン選評」(井川耕一郎) 西尾孔志『おちょんちゃんの愛と冒険と革命』10点 松村浩行『TOCHKA』(トーチカ)10点 昨年はずっと前から見たかった映画を見るこ…

地下映画上映会第二弾! 『あなたの知らない世界』(映画美学校第一試写室・15時〜)

高橋洋が『ホラー番長 ソドムの市』公式サイトBBSで知り合った映画作家たちと、4月27日(日)に映画美学校第一試写室で上映会を開くそうです。 (『ホラー番長 ソドムの市』公式サイトBBSは、こちら )上映会の詳細は以下の通りです。 地下映画上映会第二弾…

更新情報

『グリム童話 金の鳥』感想(pohjoinenmaki) new!

『グリム童話 金の鳥』感想(北岡稔美)

(以下の文章は、アニメーション作家・新谷尚之宛のメールとして書かれたものの再録です) いやー、すごいですねぇこれは!こんな凄まじいパワーを持ったアニメーション作品は、今まで観たことありません。たかだか一時間弱の中にものすごいエネルギーが詰め…

『首』(監督:森谷司郎、脚本:橋本忍)について(井川耕一郎)

(以下の文章は2007年2月28日に「プロジェクトINAZUMA」BBSに書かれたものです) 笠原和夫、水木洋子、橋本忍。 この三人のシナリオライターには、どう受け止めたらいいのか、いまだによく分からない謎の部分があります。 リアリズムをとことんき…

万田邦敏『ありがとう』を観てきました。(北岡稔美)

(以下の文章は2006年12月5日に「プロジェクトINAZUMA」BBSに書かれたものです) 初日舞台挨拶に駆け付けるつもりでしたが訳あって行かれず、昨日ようやく話題の『ありがとう』を観てきました。 いや〜、よかったです! 実は、ベタベタなお涙頂戴…

万田邦敏『接吻』について(井川耕一郎)

(以下の文章は2006年11月3日に「プロジェクトINAZUMA」BBSに書かれたものです) 今週は万田邦敏『接吻』(『ありがとう』の次に撮った作品)の初号試写に行ってきました。 『ありがとう』は未見なのですが、いやあ、『接吻』は本当に素晴らしか…

片桐絵梨子『きつね大回転』について(井川耕一郎)

町で悪さをしているきつねを退治してください、という手紙を文子と遠藤は受け取る。けれども、町にやって来た二人の前に、手紙で仕事を依頼してきた人物はまったく姿を現さない。町のひとにきつねの被害を訊いても、ええ?そうなの?という答になっていない…

桜満開!『人喰山』祭(映画美学校第二試写室・14:30〜)

アニメーション作家・新谷尚之の新作『人喰山』の上映会が、3月30日(日)に映画美学校第二試写室で開かれるそうです。 詳細は以下のとおり。 桜満開!『人喰山』祭『人喰山』再お披露目上映決定!!高橋洋監督、幻の作品『夜は千の眼を持つ』も特別上映!…

更新情報

<上映会のお知らせ>植岡喜晴ゼミ上映会(3月22日)新谷尚之新作上映会・桜満開!『人喰山』祭(3月30日) <批評>沖島勲ノート(3)−2−2(井川耕一郎) new!沖島勲ノート(3)−2−1(井川耕一郎)井川耕一郎論・試論〜上映予定の三作品について〜…