INAZUMA稲妻

グロヅカ&INAZUMAレポート(飯田佳秀)

ある日、講師である井川さんから突然メールが来た。内容は西山洋市氏の劇場新作である「グロヅカ」に、希望者の中から抽選二名限定で無料招待してくれるというものだった。僕は当然、「行きたい!」と思った。しかし、その招待には条件があったのだ。映画を…

西山朱子(千華)

「INAZUMA 稲妻」の妻は ツマハジキのツマよ〜♪ 私が演じた役、千華は、あらすじにあるような“嫉妬に狂ってふたりの関係に割って入る”女の子ではなく・…セリちゃんに花火を投げつけるといったちょっかいは出しますが、あれはもう功を奏す狙いはなく、困っちゃ…

松蔭浩之(加嶋)

「顔に傷もつ男」主演の不思議な映画。 チャンバラ劇なんだけど現代劇、劇中劇。 十数年ぶりの電話。私にとっては久々の俳優業のオファーだった。西山監督のデビュー作である「おろし金に白い指」で、主人公の夫役を演じさせていただいたのが1991年だっ…

宮田亜紀(セリ)

西山監督の作品には何度か出させていただいているのですが、『INAZUMA 稲妻』はいつもと違っていました。西山監督の現場は淡々とスムーズに進んでいく印象があったのですが、今作品ではテイクを重ね、じっくり、粘っこく撮られていたように思います。…

緋色の研究 『INAZUMA 稲妻』を読む(松村浩行)

(この批評は『INAZUMA 稲妻』についてかなり詳しく論じています。ネタバレが気になる方は映画を見たあとにお読み下さい) 囚われた妻を救い出すため、川岸へと通じる地下道の闇のなかを、刀片手に、痛めた足をもどかしそうに引きずって急ぐ加嶋を包…

『INAZUMA 稲妻』について(大工原正樹)

井川さんへ(前文略) ところで昨日、『INAZUMA 稲妻』をついに観ました。 信じられないような綱渡りを見事にやり切っていますね。 映画が始まった瞬間から、何か大変な試みを西山さんはやろうとしているのだ、という気配がビンビンと伝わってきて、…

『INAZUMA 稲妻』のシナリオの作り方(西山洋市)

「INAZUMA 稲妻」の脚本は映画美学校7期高等科の片桐絵梨子に書いてもらったものですが、その元ネタとなった企画自体は僕が提示したものでした。僕が提示した企画は、A4の用紙で1ページ半ほどの大雑把なプロットです。プロットというのは、脚本の…

『INAZUMA 稲妻』について(井川耕一郎)

『映画芸術』NO.414(特集「2005年日本映画ベストテンワーストテン」)に書いた文章です。(井川) 『赤猫』(大工原正樹)10点 『INAZUMA 稲妻』(西山洋市)10点 『赤猫』については、阿部嘉昭が的確な批評(『日本映画の21世紀がはじまる』に収録…

作品紹介『みつかるまで』『赤猫』『INAZUMA 稲妻』

というわけで、今回の上映会にはプロジェクトINAZUMAと関係のある作品も含まれているので、簡単な作品紹介を。 『みつかるまで』(2002年・46分) 監督・脚本:常本琢招、脚本:藤田一朗、撮影:志賀葉一 出演:板谷由夏、水橋研二、奈良坂篤、…

1stCut ver.2005

このブログのタイトルにもなっている「プロジェクトINAZUMA」とは何ぞや?という疑問は当然あるでしょうが、その説明はまた今度ということで。まずは上映会のお知らせを。 ユーロスペースで6月3日から一週間、映画美学校初等科生の作品が上映されま…